1. HOME
  2. 形成外科
  3. 腋臭症(わきが)、多汗症

腋臭症えきしゅうしょう(わきが)、多汗症

腋臭症(わきが)、多汗症

腋臭症とは、わきの下から強い臭いを発する病気のことです。
「わきが」とも呼ばれています。日本人の約10%は腋臭症であるとされており、多くは二次性徴が生じる思春期以降に発症します。
わきの皮膚にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺(汗を出す器官)があります。アポクリン腺は皮脂などを多く含んでおり、ここから出る汗が細菌により分解されることで特有の臭いを生じると考えられています。

多汗症は、手のひらや足のうら、わき、顔などの部位に多量の発汗がみられる疾患です。
汗を多量にかくため、手に持った紙が汗で破れたり、脇の部分にすぐ汗ジミができてしまったりします。多汗症は、手やわきなど限定された部分にのみに汗をかく場合と、全身に汗をかく場合があります。また、思春期頃から発症することもあれば、成人期になってから発症することもあります。

腋臭症と多汗症も、重度になると日常生活において支障がでたり、精神的な負担につながることがあります。

治療法
治療は汗をまめに拭き取る、吸水性のよい衣類を選ぶなどの生活指導の他、汗の分泌を抑えるローションやゲルなどを使用します。
腋臭症の場合、わき脱毛を行うことで臭いが緩和する場合もあります。
また、塗り薬だけでは十分な効果が得られない場合は、ボツリヌス毒素を腋の下に直接注射するボトックス治療や、汗腺を切除する手術もあります。

ページの先頭に戻る