腋臭症とは、わきの下から強い臭いを発する病気のことです。
「わきが」とも呼ばれています。日本人の約10%は腋臭症であるとされており、多くは二次性徴が生じる思春期以降に発症します。
わきの皮膚にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺(汗を出す器官)があります。アポクリン腺は皮脂などを多く含んでおり、ここから出る汗が細菌により分解されることで特有の臭いを生じると考えられています。
多汗症は、手のひらや足のうら、わき、顔などの部位に多量の発汗がみられる疾患です。
汗を多量にかくため、手に持った紙が汗で破れたり、脇の部分にすぐ汗ジミができてしまったりします。多汗症は、手やわきなど限定された部分にのみに汗をかく場合と、全身に汗をかく場合があります。また、思春期頃から発症することもあれば、成人期になってから発症することもあります。
腋臭症と多汗症も、重度になると日常生活において支障がでたり、精神的な負担につながることがあります。