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金属アレルギー金属アレルギー

金属アレルギーとは

金属アレルギーとは、金属に対してアレルギー反応が起こり、皮膚や粘膜に炎症性病変を発症する病気です。直接金属がアレルギー反応を起こすことはありません。汗や体液によって金属がイオン化して溶け出し、これが皮膚や粘膜で新たなタンパク質となりますが、これに免疫を担当する細胞が過剰に反応することで症状が出現します。
ニッケルやクロム、コバルトなどは日常生活において触れるものに多く含まれています。また、ピアスやネックレス、指輪などのアクセサリーをはじめ、時計、ベルトのバックル、革製品、化粧品、クレヨンに至るまで、あらゆるものに原因となりうる金属が含まれています。
金属アレルギーの治療を行う際には、原因となりうる金属や日用品を特定することが大切です。

金属パッチテストは、金属アレルギーを起こす原因物質を調べる診断方法のことで、現在のところ、最も信頼性が高い検査とされています。皮膚に金属を含んだ試薬を貼って、アレルギー反応が起こるかどうかを調べます。
検査結果が陽性の場合はその金属のアレルギーであると診断できますが、陰性だったとしても検査中のコンディションなどの影響で必ずしも金属アレルギーではないといいきれない部分もあります。

No. 試薬名
1 塩化アルミニウム2%
2 塩化金酸0.2%
3 塩化第二スズ1%
4 塩化第二鉄2%
5 塩化白金酸0.5%
6 塩化パラジウム1%
7 三塩化インジウム1%
8 四塩化イリジウム1%
9 塩化コバルト2%
10 重クロム酸カリウム0.5%
No. 試薬名
11 硫酸クロム2%
12 硫酸銅1%
13 硫酸ニッケル5%
14 塩化亜鉛0.5%
15 塩化マンガン2%
16 臭化銀2%
17 アマルガム5%
18 アマルガムアロイメタル20%
19 塩化第二水銀0.005%
20 ワセリン

金属パッチテストの手順

検査当日
通常、上背部に試薬を含ませたシール状のパッチを貼ります。貼ったパッチがはがれそうなときは、周囲を絆創膏で補強することもあります。
パッチ貼付後から第1回判定まで(2日後)は入浴できません。また、ひどく汗をかかないように心がけ、激しい運動は控えるようにしてください。
2日後(第1回判定日)
パッチ除去後、判定を行います。
パッチは除去されているので入浴は可能ですが、貼ってあった部位にマークをつけていますので、消さないようご注意ください。
3日後(第2回判定日)
この日も判定を行います。
7日後(第3回判定日)
診察が可能な方はお越しください。

※休診日の関係上、金属パッチテストは以下の曜日になります

パターン1
火曜日検査
木曜日第1回判定日
金曜日第2回判定日
パターン2
土曜日検査
月曜日第1回判定日
火曜日第2回判定日

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